人口の3分の1が65歳以上と言う超高齢社会を迎えた日本では、高齢者の豊かな暮らしをどうサポートするかが大変重要になっています。それに伴って、介護保険等徐々に社会的制度が整備されて来ていますが、以外に見逃されているのが歯の健康です。
特に寝たきり等で通院が困難な状態になると、歯の健康が御座なりになるケースが多いようです。
しかし、歯の健康を維持することは、「クオリティーオブライフ」の考え方において非常に重要なテーマで、よく噛んで食べると唾液の分泌が盛んになり、食べ物の消化を助けてくれるほか、唾液の中には老化を防止するホルモンが含まれていると言われています。美味しく食べたり楽しく話したりする事は、体や心の健康を維持することになるわけです。
また、口の中は温度や湿度等、細菌が繁殖するには絶好の環境です。ここを不衛生にする事は、肺炎等、生命に関わる病気を誘発することにもなりかねません。
入歯の不具合や歯周病等を老化の現われと考え放置せず、定期的に検診し早期にケアすることが大切です。
当院では、そうした高齢者の状況を憂慮して、通院出来ない方を対象にした歯科訪問診療(往診)を始める等、生涯にわたって歯の健康をケアできる体制づくりをしてきました。
いつまでも美味しく食べられる暮らしを支援したいと考えています。
当院では、体が不自由で通院が不可能な方に対して、歯科医師が自宅や
入院先まで伺って治療する「歯科訪問診療」に積極的に取り組んでいます。
治療内容に関しても、最新の訪問診療用のポータブルユニットをはじめ万全の装備で、通院の場合と同じ治療が出来る体制が整っています。
また、歯や歯肉をはじめ口の中の健康や入れ歯(義歯)の使い方、洗い方の指導も行っています。
歯科訪問診療には、費用面が気になる方もいらっしゃると思いますが、歯科訪問診療にも健康保険が適応されます。
つまり、費用の負担割合は、通院する場合と同じです。是非お気軽にご利用下さい。
歯科訪問診療では患者様が寝たきり等、健康状態に問題を抱えている為、介護の知識も不可欠です。
当院では、お伺いする歯科医師、歯科衛生士とも日本訪問歯科協会の、認定訪問歯科医師、認定訪問歯科衛生士の資格を取得しています。
歯科訪問診療のスペシャリストとして、患者様1人1人の健康状態に合わせたキメ細かな治療やアフターフォローを行うことで、歯の健康を生涯にわたってケアしております。